メンタルパフォーマンス・ラボ

体育学会・スポーツ心理学会との関わり


日本体育学会

日本体育学会は、1950年に設立された日本における体育・スポーツの学問・科学的研究組織(約6200名の会員)であり、13の専門分科会から構成されています。1961年には、体育心理専門分科会が発足し、2005年現在は、約640名の会員がおり、約100の分野にて、体育やスポーツの心理的側面での研究が報告されたりしている組織です。


メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会のスタート

この研究会は、1991年に国際メンタルトレーニング学会(ISMTE)の理事会で、日本におけるメンタルトレーニングの普及の命を受けた高妻容一が、現在の大阪体育心理専門分科会の前に行われていた「例会」(2ヶ月に1回のスポーツ心理学者の勉強会) で許可を得てスタートした。当時は、研究中心の話題であったため、現場での応用や実践を中心とした研究会(勉強会)の提案をしたのです。これがこの研究会ができたいきさつです。

その後、研究会のメンバーも体育心理学会や体育心理専門分科会に参加したり発表をしたりしてきました。


日本スポーツ心理学会

日本スポーツ心理学会は、1973年に海外の影響(1965年の世界スポーツ心理学会や各国にできたスポーツ心理学会)を受けて発足した。この学会は、体育学会の体育心理学専門分科会より、現場での実践を目標にしたものでしたが、研究職の強いもののとなっていました。1985年からは、この学会の会員50名以上が『スポーツ選手に対するメンタルマネジメント研究」プロジェクトに関わり、日本におけるメンタルトレーニングの本格的なスタート(基礎)ができました。その後、このプロジェクトは、2001年まで継続して行われましたが、研究色が強く現場にはなかなか受け入れられませんでした。しかし、2000年に、『スポーツ・メンタルトレーニング指導士・指導士補」の資格制度を発足させ、若い大学院生たちが興味を持ち、メンタルトレーニングの現場での実践をする人が増えてきました。


メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会の影響

この資格制度ができた背景には、現場でのニーズが多くなり、また自称専門家や企業がビジネスとしてメンタルトレーニングを指導したりするようになり、現場での混乱も見られるようになってきた理由もあります。特に、この研究会の影響でメンタルトレーニングを始めた現場のコーチや選手などのニーズは、日本スポーツ心理学会を動かし、資格制度を設立させたことに大きく影響したと考える。


このHPを見ているみなさんも、この日本体育学会や日本スポーツ心理学会という学問的背景のある組織がメンタルトレーニングに大きな影響を与えていることを理解してください。

メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会ホームページ(http://www.mental-tr.com/mental/)
より

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